介護_あなたは医者ですか?
朝、起きるとパジャマのままの母がぼーっと座っていた。
肩が痛くて、一睡もできなかった。朝食は食べたくない。
転倒、打撲した訳ではないので寝違えたか、と考えて対処療法で湿布を貼ることにした。
以前、腰痛に対して飲んでいた痛み止めも内服させて、午前中は寝かせよう。
母は「なぜ痛みがあるんだろう? 」
うちの母は、実家で生活していた時から病院が好きで、何かと診断をつけて病人になりたがる人である。
診断をつけるのが医者の役目であり、それで治療をする。
「あなたは医者ですか? 」
とにかく痛みをとるために痛み止めを飲み、休養を取りなさい!
痛み止めを飲むためにも、朝食は食べたくなくても少し口にしないさい。
昨夜は、一日中ベットで寝ていた。しかし昼食、夕食はなんとか口にさせた。
なぜ、夜中に痛みがある時に私に言ってこないの? 痛みがあって眠れないと一言いえば、
夜中に一睡もできなかった、なんてことにはならなかった。
夕食の時に説明したが、言うだけ無駄な気持ちになった。
母は、「肩の痛みは、とっても重大な病気だ」と言って欲しかったのかもしれないが、
診断をつけるのは医者の仕事。あなたは痛みをとって病人にならないように普通の生活を送ることが役目なんです。