鬼の首ハンターと嫉妬大国ニッポン
最近の日本は「鬼の首ハンター」ブーム。
某大手飲料メーカーの会長が違法薬物で辞任したとたん、テレビもネットもYouTubeも大合唱。
昨日まで会長の顔も名前も知らなかった人まで「やっぱりね」と得意顔。
なんという華麗な“後出しジャンケン”。
これぞ「手のひら返し道場」。
誉めてた相手が転べば、即アンチ。
出る杭は、打たれるどころか、地中深くまで叩き込まれる。
しかも、この叩き方には“男の嫉妬”が透けて見える。
ライバル意識むき出しのビジネスマンだけじゃない。
普通のお父さんが、近所のパパ友が新車を買っただけで「どうせローンだろ」と呟く。
飲み屋で上司が若手を褒めたら「ゴマすりですよ」と茶々を入れる。
そう、嫉妬は大手企業の役員室よりも、庶民の居酒屋と掲示板にこそ濃厚に漂っているのだ。
昭和オバちゃんとしては言いたい。
他人の転落を笑うその瞬間、自分も同じ穴のムジナ。
嫉妬心を隠し味にした正義感ほど、後味の悪いものはない。
出る杭を打つより、自分のサビついた釘を磨いた方がマシじゃありませんか？