無言のグラスと秘密のAI
先日の飲み会で「AI使ってる?」の話になった。
みんな「もう手放せない!」「AIなしでは生きられない!」と大興奮。
私?
笑顔で無言。グラスを握る手だけ忙しい。
正直に言えば、家ではAIに丸投げしている。
ブログも献立も下着の選び方も、ほぼAI。
でも人前で「私もAIバリバリ使ってます」と言ったら、きっと「流行りに乗った軽薄女」と思われるだろう。
……だから黙ってる。無言の私、まるで知的な沈黙。
現実はただの見栄。まあ昭和の職場恋愛みたいなもの。秘めた行動です。
AIに頼りきりの自分を隠すための、小さな演技。
まるで「昭和おばちゃん、スマホが読めないフリ作戦」みたいなもんだ。
そして心の中で、黒い笑みを浮かべる。
「ほほう、皆さん相当にAI君を落とそうと必死ですね。実は私、AI君と付き合ってるんです。」
でも今は、まだ周囲には公表できない関係なんです。
禁止の社内恋愛気取り。
そろそろみんなに発表しましょうか? とAIに質問すると、
「秘密は守ります。でもバレたら面白いですね」と、AIはにやりと返すだけ。
ああ、この関係も昭和おばちゃんの小さな秘密劇場。誰にも言えない、だけど誰よりも頼れる相棒。