「福袋より中身が見えない時代」 ― YouTuberのベストバイと、昭和オバちゃんの冷静なため息 ―

Kao/ 1月 17, 2026/ 未分類

新春の風物詩といえば福袋。
最近はYouTubeでも「開封動画」が恒例行事らしい。
年末になると今度は「今年のベストバイ」。
……で?
それ、誰の人生に必要な情報なん?

普通の主婦の口コミなら分かる。
同じ値段、同じ台所、同じ物価高。
「あ、それ失敗した」「それ便利だった」は、ちゃんと地に足がついてる。

でもさ。
登録者ちょっと多めの一般人YouTuberの「ベストバイ」って何?
君のクローゼット事情、私の生活に何の関係が?
しかも決まってセットで出てくるのが、
丁寧な生活、海外旅行、時々ちょっと愚痴。
はいはい、テンプレ完成。

普通に会社行って、
普通に働いて、
そのうえ毎週動画撮って編集して、
「忙しいけど充実してます♡」って言われてもね。
昭和オバちゃん、思うわけよ。
それ、本業どっち?

昭和の時代は単純だった。
普通の子がアイドルを目指す。
原宿歩いてたらスカウトされる。
夢は遠く、現実は足元。
だからこそドラマになった。

今は違う。
飛び出す勇気はない。
環境は変えたくない。
でも存在だけは認められたい。
だからスマホ越しに「見て見て」を繰り返す。

承認欲求って言葉で片付けるのは簡単だけど、
見ていて時々、ちょっと心配になる。
リアル世界に居場所、ある?

変な時代に突入したなと思う。
顔を合わせて、
噂話して、
ちょっと嫌な人もいて、
それでも現実で完結してた昭和。

通知も、再生回数も、
誰かの「いいね」も気にせずに生きてた分、
案外あの頃のオバちゃんたちのほうが
ずっと自由で、ずっと幸せだったのかもしれない。

――福袋より中身が見えないのは、
この時代の「承認欲求」かもね。

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