この国はいつから、政治より生活自慢になったのか ― 真冬の選挙で見えた“関心の温度差” ―
衆議院選挙までの期間、まさかの真冬選挙。
雪国の人たちは、投票所までがもう修行だ。
それでも今回は「女性総理誕生」ということで、ご祝儀相場の空気が漂っている。
一方で、日本の行く末を一番背負わされるはずの若者世代は、相変わらず静か。
政治に興味がないというより、
「政治はおじさんがやるもの」
「どうせ変わらない」
と、最初から期待値ゼロなのかもしれない。
私たち昭和のオバちゃん世代は、正直ラクだった。
右肩上がり、景気は爆上がり、日本企業は世界を買い占め、
政治なんて「ダサい話題」だった。
だから無関心でいられた。
でも今は違う。
デフレは続く、少子化は止まらない、安全保障は物騒、
隣国には様子のおかしい独裁国家がゴロゴロ。
それでも若い子たちは、政治演説より
「自分の生活を盛ってる動画」
「承認欲求全開のネエちゃん」
を再生する。
YouTubeを覗いてみると、
応援している政党の街頭演説動画は再生回数ひっそり。
一方、生活自慢・購入品紹介・キラキラ日常は万単位。
――あれ? 国の行方より、今日のネイル?
と、昭和オバちゃんは思ってしまう。
もちろん、政治に夢を見ろとは言わない。
でも「はした金で自分だけ贅沢できればいい」
という発想が、社会全体に蔓延したら、
最後に割を食うのは自分たちだ。
結局今回も、
世界情勢を肌で知らない、
周回遅れのおじさん集団が、
日本のハンドルを握り続けるのだろう。
「世のため人のため」
そんな言葉、もう誰も本気で使っていない。
でもそれを笑って見ているだけの側に回った時点で、
この国はもう、静かに負けているのかもしれない。
――と、ここまで考えて、
また投票所に向かう昭和オバちゃんである。
文句は言うけど、白紙にはしない。
それがせめてもの、抵抗。