国のため?それとも席のため?昭和オバちゃんの選挙観察記 ― 権力・金・影響力。その椅子、そんなに座り心地いい?―
「勝ち馬に乗る」「勝てば官軍、負ければ賊軍」――
選挙って、結局それの巨大版じゃないの?
YouTubeで再生回数を追いかける人たちを見て、承認欲求の塊だと笑っていたけど、よく考えたら政治の世界も大差ない。
違うのはスケールだけ。向こうには権力・金・影響力の三点セットが付いてくる。
そりゃ欲しくなるわよね、その椅子。
自分の主義・主張を声高に叫び、拍手を浴びる。
旗を振れば人が集まり、当選すれば先生と呼ばれる。
だけど本気で思うの。
代議士を目指す人が「国民の下僕になります」なんて、本音で耐えられるはずがない。
むしろ逆でしょ。
気がつけば何十年も居座る。
政党は変わっても、椅子だけは絶対に手放さない。
それだけ旨味があるということよ。
権力と金の周りに、人は驚くほど素直に群がる。
理念? 志?
選挙ポスターを貼る糊より薄い。
ここまで来ると、再生数を気にして踊っているYouTuberのほうがまだ可愛い。
少なくとも「目立ちたい」と正直だから。
政治家は違う。
「国のため」と言いながら、目はしっかり自分の椅子を見ている。
でもね、本当に情けないのは有権者かもしれない。
結局、声が大きい人、見栄えのいい人、流れに乗っている人に一票を投じる。
自分の生活に直結するはずの選択なのに、人気投票みたいに扱う。
民主主義って、もう少し重たいものじゃなかった?
私は時々思うのよ。
本当に社会を動かしてきたのは、政治家じゃなくて事業で成功した人たちじゃないかって。
リスクを取り、責任を背負い、逃げ場のない世界で結果を出してきた人。
そういう人が政治の世界を見たら、きっとこう言うはず。
「ずいぶん楽そうな椅子だな」って。
もしそんな人たちが本気で政治を見下し始めたら――
その時こそ、この国は少しだけまともになるのかもしれない。
今はまだ、
勝ち馬の周りで拍手が鳴っているだけだけど。