「ブランドより株を買えと、昭和の私が言い出した」 ―欲と戦える人だけが市場に残る。遅れてきた投資家の本音—

Kao/ 3月 5, 2026/ 未分類

投資とは、結局のところ「自分の欲望との静かな対話」だと思う。

昨年、新NISAが始まり、世の中はちょっとした投資フィーバー。
猫も杓子も「資産形成」。
まるで投資をしていない人は、時代に乗り遅れた人扱いである。

昭和のバブル期にも似た空気はあった。
OLが日経新聞を小脇に抱え、「若い女性も投資の時代!」と騒がれていた。

もっとも当時の私は、投資より散財派。
経済は回すものだと本気で信じていたし、ブランドバッグは“社会貢献”だと思っていた。

もしあの頃、20代で投資に目覚めていたらどうなっていたか。

たぶん、100万円程度を握りしめ、増えた減ったで一喜一憂し、
ちょっと下がれば狼狽売り。

そしてこう叫ぶのだ。
「やっぱり銀行が一番!」

あの時代は利子もついたし、精神衛生にも良かった。
若い頃に投資で大火傷していたら、
今の私は株式市場に近づくだけで蕁麻疹が出ていたかもしれない。

投資は元手が大きいほど有利。
これはロマンではなく、ただの現実だ。

そしてもう一つ。
投資は経済活動というより、かなり高度な心理戦。

欲を出せば負け、
怖がれば機会を逃す。
結局、生き残るのは
**「自分のルールを守れる、欲の薄い人」**だったりする。

これがなかなか難しい。
人間、儲かりそうな匂いを嗅ぐと、途端に理性が蒸発する生き物だから。

ありがたいことに、今はPC一つで世界の情勢が読める。
AIまで登場し、分析も一瞬。

だからといって、AIに「おすすめ銘柄」を聞いて丸乗りするほど、私は素直じゃない。

AIは占い師ではない。
あくまで材料。
最後に買うボタンを押すのは、自分の度胸だ。

最近のマイブーム?
間違いなく株式投資。

以前なら「自分へのご褒美♡」とブランドに突撃していたが、
今は株価チャートのほうがよほど心を躍らせる。

バッグは持っても増えないが、
株は時々、勝手に働いてくれる。

バブルで散財を覚えた昭和のオバちゃん、
結局、晩年にいちばん頼りになるのはロマンスでも友情でもなく――
お金だった。

夢がない?
いいのよ。
夢だけでは介護費は払えない。

そして思う。
茶道に“お点前”があるように、投資にも所作がある。

焦らない。
欲張らない。
流されない。

長く市場に座っていられる人だけが、最後に微笑む。

さあ、ブランド売り場を横目に通過して、
今日も私は自分の審美眼を株に投じる。

昔はバッグを選ぶ目を鍛えた。
これからは、企業を見抜く目で勝負する。

――昭和のオバちゃん、
ようやく「浪費家」から「投資家」に進化しました。

遅咲き?
いいえ。
投資に年齢制限はないのよ。

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