政治家よ、泣いて甲子園の土を持ち帰れ
権力の座にしがみついた我が国の首相が、やっと、とうとう、辞任を表明。
「ご迷惑をおかけしました」なんて殊勝な言葉の一つもなく、記者会見は予定調和。
その後は、テレビもYouTubeも「次は誰だ?」の大合唱。
メディアはスポンサーの顔色を伺い、YouTubeは国民目線っぽく装いながら、実態はただの再生回数稼ぎ。どちらも同じ穴のムジナ。
オバちゃんの私はつい思うのだ。
日本には「切腹」「武士の情け」なんて、潔い散り方を重んじた伝統があったはず。
別に「ハラキリ」を推奨するわけじゃないけれど、往生際の悪さを見せつけられるたびに、あれは文化じゃなくて幻だったのかと疑いたくなる。
学生運動で権力に石を投げた世代もあった。
でも今や「草食男子」だの「空気読む力」だのと、自己主張も責任の取り方も希薄に。
首相だけでなく、日本の男全般が“長いものに巻かれて生きる”がデフォルトになったのか。
権力にすがりついて、自分の尻拭いは人任せ。
これじゃ「介護認定を待つ高齢者」と大差ない。
潔さの復活はどこへ行った?
エラーしたら、ちゃんと帽子をとりお辞儀。
時にはマウンドで円陣を組んで、「ドンマイ、次いこう!」と肩を叩き合う。
政治家だって、あのくらい潔くプレーしてほしいものだ。
でも現実はどうだ。
エラーしても「自分じゃない」「誰それの責任だ」とベンチ裏に消えていく。
あげく、解説席に座って「いやぁ、あの時はねぇ」なんて武勇伝にすり替える。
そんな老害プレーばかり見せられて、観客(国民)は白けっぱなし。
箱根駅伝も甲子園も「時代錯誤」と叩かれているけど、
むしろその“時代錯誤”の中に、日本人の潔さや連帯感が息づいていたのかもしれない。
だからこそ、政治家も一度くらいは坊主頭にして、土のグラウンドで謝罪してみたらどうだろう。
炎天下の応援団と同じくらいの根性を見せてくれたら、少しは拍手も出るのにね。