「後半、悟ったふりするのやめた。私は回転寿司でガリだけ食べて帰る女。」 ― 人生はオート再生、私は皿を取る前に流される ―
価値観の変化が速すぎて、私はもう時代の回転寿司にしがみつくので精一杯。
「次なに流れてくるの?」じゃないのよ。勝手に流れてこないで。こっちの皿まだ取ってないから。
昔、友達は「友情が一番よね〜」って固い握手しながら言ってたくせに、
イベントが近づいた瞬間、好みじゃない男性の腕を速攻で掴んでて、こっちは二度見どころか三度見。
「この時に女友達は絶対に信用しちゃいけない」と心に刻んだ。
価値観は今日もジェットコースター並みに急降下・急上昇。
ただ私は今も変わらず考えてるの。
「変化の速度だけは誰にも負けないが、ついて行った覚えはない」
でもね、天命とかいうと急にえらそうで嫌なんで、言い換えるわ。
私はね——
「変化の速さだけ満点なのに、参加スタンプが押されてない人」 なのよ。
存在? 影響力? ブランド? 承認?
そんなもんより欲しいのは、ゆっくり風呂に浸かれる日と昼寝の権利ですわ。
だって今の時代って——
SNSも人生も、全部オート再生。
こっちが皿を手に取る前に、向こうから勝手に次の皿が飛んでくる。
まだ食べてない言うとるやろが!
そう思うとね、天才だ英雄だって世間が担ぎ上げる人生よりも、
誰のターンにも回ってこない平穏こそ、最高のVIP席。
私はこれからも変わらへん。
人生の提出ボタン押せ言われても、提出期限ギリに反抗しつつ提出するタイプ。
出世? ドラフト? 天下? そんなもんより——
今ほしいのは、さっさと終わるミニ会議。
ってことで、まとめるけど悟らないわよ。
変化の波? 回転寿司? もう好きにして。私はガリ(生姜)だけ食べて帰るから。