介護 同性のハードル
自分の親の介護になり、初めて気付かされた点は、
女性のボケ老人の難しさ、です。
男性は、介護される側になった時に「諦めがつきやすい」反対に女性は自身の生い立ちの背景が出やすい。
母は、どちらかというと嫁いでからも苦労をして、人間性も悪くない人柄と思っていました。
ところが介護される側になった途端に、非常に手を焼いてしまうタイプとなってしまいました。
デイサービスの体験に行っても、粗探し。
介護職員さんのやり方が気に入らない。
自分の今までの生活スタイルを踏襲させたい。
等々。年寄りが、新しい環境に馴れにくいのは分かっていたが。度を越した要求に、毎日イライラが募る始末。
「三子の魂、百まで」
というように、長女で周囲に可愛がられて育てられた母の言動は、まさに長女気質です。
実家から、とにかく必要最低限のものを宅配便で送り。新潟で必要な物はネットで購入すればと。
タオル、バスタオルは使えそうな物はとりあえず持ってきました。
ところが、母はピンクの花柄のバスタオルは「自分のもの」という意識が強く。
そのタオルを父に使った時に「このタオルは私のものなのに・・・」と文句を言ってきた。
父は寝てる時間が長いので、シーツなどを頻回に洗濯すると。
自分のシーツは交換しないのか? というような顔で見てきたり。
(レンタルマンションは、洗濯機もリースをしていて、当時、少量の洗濯機しかなった)
毎朝かける洗濯は、容量を考えて洗濯しないとならなかったので、今日は父のシーツ、
明日は母のシーツ、といった具合に考えて洗濯を毎朝かけていた。
両親同時の介護、家事、リモートで自分の仕事、と一人でレンタルマンションでここん奮闘の毎日でした。