介護_心の平和
母との生活を離れて、東京に自分のマンションに帰ってくると「心の平和」を実感する。
「どうして母を叱るのか」「大声を出さなくてもいいんじゃないか」などと
自分を振り返り、もっと寛容になれ、ならなくてはと自分を洗脳する。
相手はボケた母です。もう、まともな判断のつかないボケた老人だ、ということを
私が「飲み込む」ことができていないのでしょう。
東京で、自分の時間を自分の好きなように使う生活をしていると、
自分を顧みることができる。
在宅介護は、心の修行を試される。冷静に考えて、これに耐えられないなら、
母を施設に入れるべきである。
2024年秋で、在宅介護生活が丸2年を迎える。
同じことをやっている人が日本の中にどれほどいるのか?
他の人ができない、やれないことを私はやってやる。
母の在宅介護を通じて私が得たものをじっくり考えるのは、
介護が終わってから。