介護_そんなに叱らなくても

Kao/ 7月 20, 2023/ 介護

母の薬をもらいにクリニックへ行ったとき、
外来の待合室で、高齢のご婦人とスーツを着たサラリーマン風の男性が座っていた。
最初は少し離れて座っていたので、親子とは気づかなかった。
診察後に戻ってきて男性が、高齢のご婦人に話している内容から親子と推察できた。
「自分が忘れっぽくなっていることを自覚してくれよ! 」「いろんなことを忘れている、覚えてないでしょ」

お母さんの検査結果が出て、それを二人で聞きにきたのでしょう。
周囲に聞こえる声で、お母さんに注意している。サラリーマンの方が周囲の目をきにしないで話すのは、
相当のストレスが溜まっていらっしゃるのでしょう。
毎日、母に大声で注意している私なら状況を理解できる。

ただ、ボケた本人には、どんな表現を使っても可愛い我が子から人前で注意を受けた。
としか理解できないと思う。
反面教師として、我が家でも反省しなくてはならない。
と言いつつ、今朝も母に注意をしている自分。最近、母を注意していながら、うちの母は「言い訳」が多いと感じる。
人から注意を受けたときに「言ってることは分かりました」「次は、そのようにします」という言葉は一切ない。
「また面倒臭いことを言ってるわ」という表情で、聞いてるフリをしている様子が窺える。
これは人格が変わったのか、高齢者独特の脳の構造なのか?

こんな些細なことの積み重ねが、母を可愛いおばあちゃんとは思えない原因なんだと、つくづく思ってしまう。

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