仮想通貨より“まゆつば力”。昭和世代の投資勘 ― バブルを見た世代はトークンより現実を見る ―
「サナエトークン」という言葉を耳にした。
総理の名前を冠した仮想通貨らしい。
仮想通貨、トークン、バーチャル。
説明を聞いても、どうも頭の中で霧がかかる。
でも、分からなくても分かることが一つある。
なんとなく、胡散臭い。
昭和の言葉で言えば、
これはもう立派な**「まゆつば物」**である。
昔は、
「この株は必ず上がる」
「この土地は値段が倍になる」
そんな話が居酒屋で飛び交っていた。
そしてバブルがはじけた後、
その話をしていた人たちは、きれいにいなくなった。
だから昭和のオバちゃんは、
「流行っている」と聞いた瞬間、むしろ一歩下がる癖がついている。
金相場でも、仮想通貨でも、
「今がチャンス」と聞く頃には、たいていもう遅い。
株でも同じだ。
現物株ならまだいい。
会社の中身を見て、
社会の流れを見て、
自分で判断できる。
でもFXや仮想通貨の世界になると、どうも空気が変わる。
投資というより、
**“未来の値段当てゲーム”**に見えてしまう。
最近はAIまで登場して、
「誰でも稼げる」
「一発逆転」
そんな話がさらに増えた。
でも昭和のオバちゃんは知っている。
一発逆転の話は、だいたい人に勧める頃がピークだ。
自分で黙って儲けている人は、わざわざ教えてくれない。
AIだって、私にとっては周回遅れの道具だった。
でも使ってみたら、便利なものは便利。
ただし、AIに人生を預ける気もない。
投資も同じ。
流行りだから飛びつくのではなく、納得したものだけを使う。
昭和世代の体に染みついているのは、
結局この一言だ。
小さなことからコツコツと。
派手さはない。ニュースにもならない。
でも、
長い人生では案外これが一番強い。
少なくとも、「サナエトークンで人生逆転!」
なんて話よりは、ずっと信用できる気がする。