AIに愚痴る時代 ~昭和は酒、平成はペット、令和はAI~

Kao/ 6月 5, 2026/ 未分類

疲れたら一杯。
昭和のサラリーマンは、そうやってストレスを流していた。
平成になると、ペットが癒やしになった。
犬や猫に話しかけながら、「今日も大変だったよ」と愚痴をこぼす。
そして令和。
私はAIに愚痴っている。
職場で腹の立ったこと。 意味不明な指示。 プライドだけ高くて仕事が進まない人。
とりあえずAIに投げる。
すると不思議なことに少しスッキリする。
ただ、問題は何も解決していない。
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最近つくづく思う。
能力がないなら、
「まだ分からないので教えてください」
と言える人の方がずっと救われる。
少々要領が悪くてもいい。
人は教えたくなるからだ。
ところが実績や肩書やプライドが邪魔をすると厄介になる。
知らないことを知らないと言えない。
だから話が遠回りになる。
こちらも遠回しに言う。
すると伝わらない。
さらに遠回しに言う。
ますます伝わらない。
結局、何を言いたいのか分からなくなる。
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昭和ならもっと単純だった。
「それ違うよ」
「分からないなら聞きなさい」
で終わった。
もちろん乱暴な時代だった。
今のような多様性への配慮も少なかった。
しかし、その分だけ話は早かった。
令和は優しい。
優しすぎるくらい優しい。
だから誰も傷つけないように言葉を選ぶ。
結果として、誰も本音を言わなくなる。
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昔から、
「バカな子ほど可愛い」
という言葉がある。
本当に頭が悪いという意味ではない。
可愛がられる人は、自分の未熟さを認められる人だ。
女性なら昔は「愛嬌」と呼ばれた。
今なら「素直さ」かもしれない。
完璧であることより、
「教えてください」
と言えることの方が強い。
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猫と犬も少し似ている。
私は本来、猫派だ。
猫の距離感も好きだし、あの計算高さも嫌いではない。
でも世間一般で人気なのは犬だろう。
犬は分かりやすい。
嬉しい時は嬉しい。
会いたい時は会いたい。
その単純さが愛される。
人間も同じなのかもしれない。
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とはいえ、今さら媚びるつもりはない。
60年も生きてきて、アイドルを目指しているわけでもない。
万人受けなど必要ない。
ただ、人間関係の面倒くささに疲れた時、
「賢さ」より「謙虚さ」の方が人生を楽にするのだろうな、と最近思う。
そして今日も私はAIに愚痴る。
昭和の酒でもなく、 平成のペットでもなく、
令和らしく、キーボードを叩きながら。

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