若い先生に教わる還暦 ~老眼鏡をかけて、美容の世界に弟子入りした話~

Kao/ 6月 20, 2026/ 未分類

若い子に教えてもらう。
これって、案外オバちゃんには勇気がいる。
アートメイク学校の話です。

指導者は、自分の子どもくらいの年齢。
最初は少しためらった。
「若いなぁ」
「私より人生経験なんて少ないでしょ」
そんな気持ちが、どこかにあったのかもしれない。
でも、私はあえて言う。
「先生、ここ教えてください」
そう言って、素直に教わることにした。
同世代だったら、もしかしたらライバル意識が邪魔をしたかもしれない。
若い先生だからこそ、こちらも変な見栄を張らずに済む。

普段はまだ必要ないと思っていた老眼鏡をかけて、
眉の角度や針の持ち方を真剣に聞いている。
すると先生は、
「ここはこうです」
「針先は少し寝かせます」
と、細かいプロの技術を惜しげもなく教えてくれる。
高い授業料を払った。
だから何としても習得したい。

最近、看護師も医師と同じように美容業界へ流れているらしい。
ちょっと興味が出て転職サイトを見たら、
「あ~、還暦ですか……」
と言われた。
一応、
「職場では年齢不詳で通っているんですが」
と返しておいた。

若い子たちは毎晩パックをして、
涙袋の描き方を研究している。
こちらは老眼鏡をかけて、
眉の黄金比を覚えている。
ジェネレーションギャップと言えば、その通り。

でも考えてみた。
新米看護師だって、3年もすれば教育係になる。
だったら、
オバちゃんだって3年後には、
カリスマアートメイクになるかもしれない。
いや、なっていたい。

だから今日も老眼鏡をかけて、
若い先生に教わる。
流行に敏感で、
体型維持も忘れずに。
同世代の代表として。
まだまだ、面白いことはこれからだ。

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